ヴ日記
・「神の子どもたちはみな踊る」を読んだ。
どれも良かったが、最後の話が良かったですね。阪神大震災に関連した短篇集ということもあるのだろうが、初期の村上春樹の短編とはまた違ったものを書いているように思う。面白さ優先みたいなセンテンスも少ない。内容は面白い。
続きを読む秘封風アルバム『北海道調査~Traces of Utopian Civilisation』のストーリー日本語訳
フランス人・Aka Kyuketsuki氏による秘封風アルバム『北海道調査~Traces of Utopian Civilisation』という素晴らしい東方二次創作作品がある。
https://akakyu.bandcamp.com/album/traces-of-utopian-civilisation
東方Project好きにしか伝わらない話ではあるが、ツイッターや同人誌では何度かその楽曲の素晴らしさを紹介してきた。この作品は東方風といったジャンルに属するもので、東方風とは東方projectっぽいオリジナル楽曲のことである。「北海道調査」はその中でも特に秘封CDに寄せた作品で、再現度と曲のクオリティが凄まじい。
さて、実はこのアルバムには秘封CDの原作と同じようにきちんとした背景ストーリーが付いている。ストーリーは氏がアップしているYoutubeの各楽曲で読めるのだが、全て英語である。
[Touhou-Style Composition] ToUC Track 1 : The Theorists' Interpretation of "Fantasia"
(一曲目「The Theorists' Interpretation of "Fantasia"」より始まる一連の動画の概要欄にそのストーリーが載っている。)
そこで、今回はそのストーリーとあとがきの全文を日本語に翻訳*1したのでご紹介する。(Aka Kyuketsuki氏ご本人には了承を頂いています。)
BandcampやYoutubeで聴きながら読んで頂けると嬉しい。
(アルバム全体の曲だけを聴くならBandcampの方が便利だろう。ただし、最後の隠しトラックをウェブ上で聴けるのはYoutubeのみである。Bandcampから無料ダウンロードすれば隠しトラックも聴くことができる)
1曲ごとに英文→日本語訳の順番でご紹介する。
*1:基本的にDeepL翻訳に流し込んだものを私が手直しし、ますますお氏(@SuperMasuo64DS)に修正して頂いた。
アメリカでカバを食肉用に牧畜する計画があった
先日、橋本輝幸さんが「River of Teeth」(サラ・ゲイリー)という小説を紹介されていた。
馬ではなくカバにまたがってやっていく歴史改変西部劇だそうです。
サラ・ゲイリーの“River of Teeth”を読む。20世紀初頭、食肉目的で米国にカバが輸入され、ルイジアナの沼地で養殖されるという、実際に検討された案を元にした架空歴史西部劇小説。河馬にまたがった詐欺師や殺し屋が活躍する。https://t.co/F1Ug0jb6vI
— Hashimoto (@biotit) 2017年9月26日
単品で売られていた中篇2本に書き下ろしを加えた合本版が来年でるらしい。ストーリーは普通の西部劇なんだが、馬じゃなくで河馬なだけで若干おもしろいからずるい。https://t.co/qNtgKawLNW pic.twitter.com/xstGZDccTN
— Hashimoto (@biotit) 2017年9月26日
小説自体も面白そうなのだが、20世紀初頭にアメリカでカバを食肉用に養殖しょうという計画があったというのは初めて知ったので、少し調べてみた。
というわけで、今回は「River of Teeth」の作者サラ・ゲイリーが参考にしたというウェブ記事「アメリカン・ヒポポタマス」(ジョン・ムーアレム)を要約しつつ適宜ウィキペディアの記事を参考にしながらカバ牧畜計画について話をします。
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