人間が折り重なって爆発した

人間が折り重なって爆発することはよく知られています。

「ブレードランナー2049」を見た感想

ブレードランナー2049」を見てきた。労働で疲労している時に見る映画ではなかったかもしれないが、なんとか乗り切った。良かった。

オタクが激褒めして一般にはあまりウケてないみたいな前評判を聞いていたがなるほどなと。全体として気怠いシーンもあり、変に話がややこしかったり、でもまあ前作もそんな感じだったよなという気がする(前作見たのが10年くらい前なのであまり覚えてない)。観客にも途中でいびきかいてる人いたしそういう感じ。

はい。

以下ネタバレ含む感想です。

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アメリカでカバを食肉用に牧畜する計画があった

先日、橋本輝幸さんが「River of Teeth」(サラ・ゲイリー)という小説を紹介されていた。

馬ではなくカバにまたがってやっていく歴史改変西部劇だそうです。

小説自体も面白そうなのだが、20世紀初頭にアメリカでカバを食肉用に養殖しょうという計画があったというのは初めて知ったので、少し調べてみた。

というわけで、今回は「River of Teeth」の作者サラ・ゲイリーが参考にしたというウェブ記事「アメリカン・ヒポポタマス」(ジョン・ムーアレム)を要約しつつ適宜ウィキペディアの記事を参考にしながらカバ牧畜計画について話をします。

magazine.atavist.com

 

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「ゲームの王国」を読んだ感想

「ゲームの王国」を読んだ。

これはたいへん面白い小説で、おそらく今年読んだSFだと一番になる気はします。(特に上巻は)

話は面白いし文章が上手いし、またワケ分からん作家が出てきよったなという感じです。(「ゲームの王国」はデビュー二作目)

上下巻ハードカバーで1800円×2=3600円となかなかのお値段ですが、良いです。

ゲームの王国 上

ゲームの王国 上

 
ゲームの王国 下

ゲームの王国 下

 

 

以下、ネタバレ全開で書きます。

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秩序と進歩・人類教・世界統一ブーム

山下泰平のブログで以前にこの記事がバズっていた。

cocolog-nifty.hatenablog.com

明治の終りに世界統一ブームがあったという話が出ている。

世界統一倶楽部ってイカれてるよなーって思うかもしれないけど、これも実はちょっとしたブームだった。世界発展倶楽部とか作ったりするような奴らもいた。

世界統一って八紘一宇なんじゃないのって思う人もいるかもしれないが、世界統一倶楽部のほうが先に成立していて、コムトの人類教やカントの『永遠平和のために』から発展して発生した思想である。

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人体からラジウムが出たり爆発したりする

前回の記事で人体から放射線が出るという話を書いたが、こういうノリは明治時代にたしかにあったらしい。

私が好きなブログに山下泰平のブログがあり、この記事にもそういう話が出ている。

ch.nicovideo.jp

それでは大正やら昭和はどうかというと、ラジウム治療が流行した結果、人体から放射能を出し治療するオッさんが出てくる。

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脳から京大光線を放つ人

みなさんは京大光線を見たことがあるだろうか。

わたしはありません。

しかしながら明治時代の人々は脳から放射線を発して念写や透視を行っていたとのこと。

すごいですね。

それでは明治43年12月25日の東京朝日新聞を見てみましょう。

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