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インターステラーを見てきた

以下、インターステラーのネタバレを含む。

感想箇条書き:

開始10分くらいでトウモロコシ畑でオンボロ車で爆走してインド空軍(10年前になくなってる)のUAVをハッキングして鹵獲するという、最高にハーモニーでメタルマックスな出だし。ここでもう「俺たちのやりたいことは全部ノーランが映像化してしまった……」という気持ちになった。

この作品を通してやはりトウモロコシ畑は最高だなという思った。映画サインなんかでも宇宙人とトウモロコシ畑で追いかけっこするシーンがあったような。

世界は食糧難に見舞われて、技術開発どころではないので、アメリカの宇宙開発はソ連を疲弊させるための策略で月面着陸はデマということになっている(国民の目をそういう方向に向けないようにしている)という話。馬鹿っぽいが良い。

まぁなんか植物がなくなって酸素減って窒息するみたいなこと言ってましたが、実際の被害は農作物の疫病と干ばつと砂嵐による害だけっぽかったし、世界の他の国では案外普通に雨が降ってそうだなと思った。それに植物はそんなに簡単になくならんだろという(海の中にもあるし)。まぁともあれアメリカは食糧難になってるのは確かでそれを解決するために人類の地球外の移住を考えようぜという話(いきなりアメリカから人類の話になるの、アメリカ映画っぽい)

主人公がチェーンカッターで門を開ける瞬間にライトがパッと付いて、そこからテーザー銃を撃たれるところとか良い(テーザー銃は音だけという演出)

TARSは最高。モノリスっぽい。おもしろ黒人枠。「泣くな、俺はロボットだ」とか最後の「爆破カウントダウン……10……9……」(黒人物理学者がKIPPSに仕掛けられた?爆弾で死んだことを考えるとなかなかブラックジョークである)

50年前から重力異常が起きてるんだけど、原因探ったら土星の横にワームホールが出来てたよ~~というのは本当ハードSFの出だしだなという感じで良い。

重力異常は10年間放置されて飛び回ってたUAVや無人トラクターの誤作動なんかにもつながってくる。良い。こういう機械の誤作動って宇宙人モノでよくある感じで好き。

父と娘の別れのシーンにロケットの秒読みがかぶってくるところ、良い。

これ以降もちょこちょこ出てくるが、ロケットを映す時に実際の映像っぽい視点で映すのがすごい良かった。

あと宇宙船やその建設場、冬眠装置、コックピット周りの装置が全て年季の入った感じなのが良い。表面がこすれて剥げたりしてる。ちょっと宇宙船建造場とかは映像全体を色あせた感じにしてるのが映画ガタカを思い出した。あれとはまた違った、もっと泥臭い感じなのだが、それが退廃した地球というのと違和感なくつながっている。

NASAに行く車に息子や爺が一緒に乗ってったら帰りに運転できるやんと思ったのだが、一応NASAは秘密の場所っぽいし、そういう処置っぽい。

回転疑似重力とそれに対する酔い。

ワームホールをペンと紙で説明する黒人。球体状のヌルっとしたワームホール。螺旋状っぽくなってるワームホール内部の四次元空間。ガルガンチュアというブラックホールの名前。

相対性理論で時間が遅くなるのは良いのだが、一つ目の惑星の地球の1.3倍の重力でむちゃ時間差ができるというのがよく分からなかった。ステーションは惑星軌道上よりもっと遠いところにあるのかな。あそこまで時間差ができるくらいの重力のある場所だと、ブラックホールの重力圏から逃れるのも大変そうで燃料かなり使いそうなイメージある。そういうこと考えると、時間・燃料双方の結論として二つ目の惑星にすぐ向かうべきだったのでは、という気もする。(わたしは相対性理論についてはあまり知らないので、どうツッコミを入れたらいいのかよく分からん)

波が山のようになってるのは良い。あれはブラックホールによる潮汐力がむちゃ大きいってことなんでしょう。浅瀬なのも引き潮だからという理由。あそこまで浅いと波乗りして脱出する最中に叩きつけらそうである(というかそれで先駆者の船はバラバラになったのだろう)

二つ目の惑星では主人公の現在位置がすぐ割り出せたのに、この星では仲間を助けられないのはよく分からん。軌道上のステーションとの通信速度の問題とかですかね? 「(先駆者は)数分前に死んだんだ」というのは良い。

愛が次元を超えるんだ~~云々と意味不明な言い訳っぽいのを言った挙句、恋人ですと認める女物理学者。

二つ目の惑星、雲が凍ってたり、結局地殻(?)が無かったりするのが良い。大穴が開いてる。

天才科学者の冬眠解くのも良い。最初は蘇らなくてドロドロの液状になって死んじゃってるのかな~とか思った。「KIPPSは地下の有機物をアンモニアと誤認した。修理しようとしたけど無理だった」という話だったのに、KIPPSを破壊したのは正確なデータを渡さないためということが明らかになってくるのが良い。助かるために信号を発信する。「お前はまだ試練を受けてない」(死という絶望の窮地に立たされていない)と主人公に言って、自分の生存欲求による裏切り行為を正当化するの良い。

KIPPSを修理した黒人物理学者が「なんだこのデータは」と言って爆発。あれはKIPPSに仕掛けられていたということでいいのだろうか。爆発したコンテナから逃げてくるロボットがカワイイ。KIPPSを修理してた人が、修理無理なんで俺がブラックホール飛び込むわ~みたいな流れも想像した。

逃げた天才科学者がドッキング不完全で無理にハッチ開いて爆発の瞬間は音にビビった。それにしても冷静な判断してればあそこで無理に開かないと思うんですがね。(冷静な判断力を失っている)

回転ステーションにドッキングするシーンはおそらくこの映画で一番アツいシーンでしょう。見ていて手汗をすごくかきました。吐きそう&泣きそうになった。

ブラックホールスイングバイもヤバい。「前に進むには後ろに何かを置いていかなければならない。運動の第三法則だ」

わりとあっさり主人公はブラックホールの中へ突入。光の奔流。唐突に停止。光の交叉。バベルの図書館めいた五次元空間。ポルターガイストの伏線回収。あの五次元空間が崩壊していくところはマジに良かった。謎の畳まれ方が。映画インセプションと共通して思ったが、ノーラン監督の空間の動かし方や見せ方や畳み方が良い。

唐突にトウモロコシ畑を焼くキチガイ女。あれ焼く意味あったのか?(上昇気流起こして家に砂嵐がくるまでの時間稼ぎみたいなものか?)(トウモロコシ畑は病気でダメで、意味のないことに固執してる兄ということか)(よく分かりません)

畑焼却キチガイ女に「式の前提が間違ってる」と言われた老物理学者が「わたしが人生をかけてやってきたことは間違っていたのか?」と言われて、その意見を肯定できずにトボトボ車椅子で去ってくシーン良い。(ああ、もうこの爺ダメだ……という感じと、まぁそういう風になっても仕方ないよな……という同情)

ユリイカーーー!!!

円筒宇宙ステーション最高。草野球の玉が上の家の窓にガシャーン。あのシーンの映し方が、DOLBYか何かの映画製作会社のロゴが出る時の茶色い家が水面みたいにグニャーンと歪む映像を思い出した。

円筒の先には人工太陽っぽいのが。

記念館が家。最初のインタビュー女はキチガイ女。TARSは本来すぐ修理されてるのでは?

娘と再開する父親。「親が子どもの死を看取るな。お前はもっと先に進め」みたいな台詞。第三の惑星で死んでる恋人。プランBっぽい。

<完>